第一印象は見た目で決まる。パリッとしたワイシャツ、ピカピカに磨かれた革靴、清潔感のある髪型。社会人は身だしなみが大事だ。
ただ、ここ最近では「身だしなみ」にも変化があることに気づいた。
2020年からリモートワークに切り替えて既に1年半が経過した。最初は緊急事態宣言の間の一時的な対応という捉え方もされていたリモートワークだが、1年半経った今ではオフィスを縮小し、恒久的にリモートワークを推進していく企業も増えてきている。
取引先との商談、社内のプレゼン、メンバー同士のミーティング、人とのコミュニケーションがほぼオンラインに置き換わっている。対面での会議と同じく見た目はもちろん大事だが、それ以上に声が与える印象は大きいと思っている。今や声も身だしなみのひとつなのだ。
元々の声はどうしようもないけれど、少しでもノイズを軽減して、相手にクリアな声を届けることで誠意は見せられるものだと思う。
そう思ったときに、用意しようと思ったのがマイクだ。あまりマイクは詳しくなかったが、自分なりに調べて、コンデンサーマイク「marantz MPM-2000U」を選んだ。
Contents
marantz MPM-2000Uを購入した理由
購入した「marantz MPM-2000U」はAmazon限定ブランド888M(スリー・エイト・エム)にて販売されているコンデンサーマイクだ。このマイクを選んだ理由は主に3つある。
低価格で高音質
マイクはコンデンサーマイクとダイナミックマイクの2種類ある。コンデンサーマイクのほうが感度が高い。また、単一指向性のものならひとつの方向からの感度が特に高いので、エアコンなどの周囲のノイズは抑え、自分の声をきちんと集音してくれる。
身だしなみを整えたいと思うものの、音響に関しては詳しくない。音声配信や実況など本格的な使用を目的としていないので、手頃な価格で高音質な単一指向性のコンデンサーマイクが良かった。
USB接続が可能
一般的なコンデンサーマイクにはXLR端子が使われている。XLRケーブルでオーディオインターフェースに繋ぎ、そこからパソコンへ接続するものだが、MPM-2000Uはオーディオインターフェースが内蔵、端子もType-Aが採用されているため、直接パソコンに繋ぐだけで設定など行うことなく使うことが出来る。
Type-C変換アダプタを使えばiPadなどのデバイスにも使用することができる。
繋ぐだけですぐ使える手軽さがオンライン会議で使うにはちょうど良かった。
無骨なマイクらしいデザイン
「marantz MPM-2000U」のほか、同じくらいの価格帯でスペックも似たマイクもいくつか候補として挙げていた。
MPM2000U | BM300SG | HMIS1X-XX-BK/G | RZ19-03450100-R3M1 | |
ブランド | 888M (スリーエイトエム) |
Blue Microphones (ブルー マイクロフォン) |
HyperX (ハイパーエックス) |
Razer (レイザー) |
種類 | コンデンサーマイク | コンデンサーマイク | コンデンサーマイク | コンデンサーマイク |
コネクタタイプ | USB端子 | 3.5mm端子, USB端子 | USB端子 | USB端子 |
接続方式 | USB | USB | USB | USB |
電源 | USBバスパワー | 電源コード式 | USBバスパワー | USBバスパワー |
ポーラーパターン | 単一指向性 カーディオイド |
単一指向性 | 単一指向性 カーディオイド |
単一指向性 カーディオイド |
商品重量 | 370グラム | 630グラム | 261グラム | 280グラム |
周波数範囲 | 20Hz〜18kHz | 20 hz – 20 khz | 20Hz~20kHz | 20Hz~20kHz |
周波数応答 | 20 kHz | 20 KHz | 20 kHz | 20 kHz |
感度 | -36dB ± 2dB(0dB = 1V/Pa @ 1kHz) | 4.5mV/Pa (1kHz) | -6dBFS (1V/Pa、1kHz時) | 17.8mV/Pa (@ 1kHz) |
手頃な価格で良いスペックだけでみると他のマイクの選択肢もあったが、それよりも「愛着が持てるかどうか」がモノを選ぶ基準の中でも重きを置いている。
マイクらしい無骨なデザインが好みだ。その点ではMPM-2000Uが一番好みだった。
marantz MPM-2000Uを設置してみた
きれいなパッケージで届いた。高価格帯なものではないので、もう少し簡素なものだと思い込んでいたので好印象だった。
マイクおよび付属品がまとめて専用ケースに収納されている。
内容品はこちら。
・コンデンサーマイク
・USBケーブル
・ショックマウント
・マニュアル
・保証書
マイク本体はマットなブラックに金色の文字が刻印されている好みな見た目。マイク端子はUSB-Bだ。
USBケーブルのほか、ショックマウントも同梱されている。マイクスタンドを使用する上でショックマウントは機能的にも見た目的にもあったほうが良いと思う。別途購入を考えていたが付属しているのはうれしい。
marantz MPM-2000Uを設置してみた
デスクには必要最低限なものだけしか置きたくない。とはいえ使うたびにマイクを設置して使い終わったら片付けるのも面倒なのでアームスタンドを使うことにした。
Neewerのアームスタンド
アームスタンドはNeewerのマイクアームスタンドを購入した。こちらは別途記事を書いているので興味があったらぜひ読んでいただきたい。
使わないときは脇にアームを畳んでおけば邪魔にならず、使うときには引き寄せてちょうど良い位置に設置することが出来る。片手で簡単にできるのが良い。また、卓上型マイクスタンドではキーボードのタイピングの振動がノイズとなって入ることがあるが、アームスタンドではそれを防ぐことができるのでそれもメリットだ。
あると良いポップガードorマイクカバー
ハウリングやポップノイズを軽減させるためにマイクカバーも用意した。
ポップノイズとは
「パピプペポ」のような破裂音の発音のときにマイクに息がかかりノイズとなって聞こえてしまうこと。
ポップガードも同様にポップノイズを防ぐことができるのでこちらもおすすめだ。
まとめ
購入し使い始めて4か月ほど経過した。音の変化は自分ではわかりにくいので仕事仲間に聞いてみたところ、今までのワイヤレスイヤホンのマイクよりも音がクリアで聞き取りやすいとのこと。単一指向性の精度が気になっていたが特に生活音は入り込んでいない模様。
1万円程度の投資で声の身だしなみを整えることができたのでコストパフォーマンスとしては高いと思う。非常に満足する改善が出来た。