コロナ禍なこともあり、写真を撮りになかなか遠出が出来ない状況。
ちょっとでも身近なところでカメラを楽しみたいと「遊べるレンズ」を探していたときに見つけた安価なMFレンズ。思いのほか楽しかったのでレビューしてみようと思う。
今回レンズと一緒に使用したカメラは『FUJIFILM X-S10』だ。

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『TTArtisan 35mm f/1.4 c』の特長
購入したレンズは銘匠光学の『TTArtisan 35mm f/1.4 c』。35mm換算約50mmのマニュアルフォーカス単焦点レンズだ。
銘匠光学(めいしょうこうがく)は中国の深圳に本社を置く、低価格でありながらデザインとクオリティに定評のある注目のカメラレンズメーカーだ。
TTArtisan(ティーティーアーティザン)は銘匠光学のレンズブランドであり、今回購入したレンズは2020年12月にブラック、2021年4月にシルバーが発売された比較的新しいモデルだ。
そして何より新品で8,910円という価格に驚く。
『TTArtisan 35mm f/1.4 c』の仕様
タイプ | 35mm F1.4 |
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マウント | キヤノンEF-M・ソニーE・ニコンZ・マイクロフォーサーズ・富士フイルムX・専用メタルフード |
レンズ構成 | 6群7枚 |
焦点距離 | f = 35mm |
35mmフォーマット相当 | 52.5mm |
画角 | 45° |
最大 絞り | F1.4 |
最小 絞り | F16 |
羽根枚数 | 10枚(丸型ダイヤフラム開口部) |
フォーカス範囲 | 約28cm~∞ |
外形寸法 | ø44.0mmx42mm |
重量(キャップとフードを除く) | 約180g |
フィルターサイズ | ø39mm |
『TTArtisan 35mm f/1.4 c』の開封
1万円以下の安価なレンズなので、白箱や茶箱をイメージしていたが意外としっかりした化粧箱で届いた。
中にはレンズ本体とレンズキャップ、取扱説明書が同梱されている。
大口径F1.4でありながら非常にコンパクトな外観。レンズ本体もレンズキャップも金属製のしっかりした質感。それでいて重量は約180gとそこまでの重さではない。
デザインはVoightLanderのHELIAR Vintage Lineをイメージさせるようなクラシカルな外観だ。
『TTArtisan 35mm f/1.4 c』にはレンズフードが付属しておらず、別途購入することになる。専用のフードも販売されているが、デザイン的に好みだったこちらのレンズフードを購入した。
『F-Foto(エフフォト) クラシックメタルレンズフード ブラック 39mm H39B』
レンズフードを合わせるとよりレトロ感が増したクラシカルな外観になる。
ただ、『TTArtisan 35mm f/1.4 c』のレンズキャップはねじ込み式なので、レンズフードを付けた状態ではレンズキャップを取り付けることが出来ない。
レンズキャップを取り付ける際にはレンズフードを外さなければいけないのでそれが少々手間に感じる。
『TTArtisan 35mm f/1.4 c』で試し撮り
FUJIFILM X-S10
TTArtisan 35mm f/1.4 c
フィルムシミュレーション クラシッククローム
『TTArtisan 35mm f/1.4 c』まとめ
・軽量コンパクトでクラシカルなデザイン
・金属製の質感
・リングの操作感が心地よい
・レンズキャップはねじ込みでないほうがよかった
・フレア/ゴーストが出やすい(デメリットではない)
AFレンズでもMFに切り替えが可能だが、絞りリングのカチカチするクリック音、フォーカスリングもヌルっと回るちょうど良い重さはMFレンズのほうが心地よい。
『TTArtisan 35mm f/1.4 c』も同様にカメラを構えながらリングを操作する気持ちよさは抜群だ。これだけで撮影が楽しくなる。
また、気になるところで挙げたフレアとゴーストだが、これもオールドレンズやマニュアルレンズを使って撮影するときにやってみたい表現方法なので、写真を楽しめるポイントにもなっている。
遊びたいという狙いで購入した『TTArtisan 35mm f/1.4 c』だが、このレンズをきっかけにMFレンズやオールドレンズにハマりそうだ。