自宅で製品の物撮りをする機会が多くなった。ブログやSNSでの配信用に撮影するだけでなく、リモートワークの影響で本業の撮影も自宅で行うようになったので毎日何かしらの物撮りをしている。
今までは執筆は書斎のデスク、撮影は別室に移動して自宅内に設けているフリースペースに背景紙を広げ、LEDライトを立てて撮影していた。しかし撮影する頻度が増えるに連れ、いちいち撮影のために発生する準備と片付けが面倒に感じるようになってしまった。
そこで場所を移動することなく、デスク上で原稿の執筆から撮影、レタッチまで完結出来る書斎と撮影スタンドの両立をDIYで実現しようと試みた。
自宅でのリモートワーク環境を構築する一つの参考パターンになったと思うので記事にしようと思う。
- 限られたスペースできれいな物取りがしたい
- 撮影の準備と片付けが面倒
- リモートワーク環境を充実させたい
Contents
完成したリモートワーク環境を紹介
まず最初に完成したデスクを見ていただきたい。通常は液晶ディスプレイとノートパソコンを置いて執筆する作業デスク。撮影をするときは液晶ディスプレイとノートパソコンとデスク脇に移動させて背景紙を引き出す形でデスク上で執筆と撮影の両方ができる形となった。
ロールカーテンを背景紙代わりに
背景紙をいちいち敷く手間を省くためにロール上の背景紙をデスク正面の壁から引き出すようにしたかった。
撮影用の壁に取り付けるペーパーホルダーを検討したが、本格的な機材のためデスク周辺に設置するには少々ゴツい印象になる。
価格もそれなりの値段になるので、シンプルで書斎に溶け込むようにするためにニトリの遮光ロールカーテンで代用することにした。
横の操作チェーンで背景紙(カーテン)の出し入れが出来るのも便利だ。
ニトリのロールカーテンはホワイトを選んだが、表メンズはオフホワイトで布地になっている。裏面は真っ白でツルツルしているので撮影には裏面のほうが使いやすい。
端のパーツを外してロールを反転させれば裏面を表にすることが出来るので調整も簡単だった。
今回のリモートワーク環境の作り方
有孔ボードの設置
賃貸なので、ロールカーテンを壁に打ち付けることが出来ないのでデスク正面の壁に有孔ボードを設置した。2×4材をホームセンターで購入しアジャスターを使って壁一面に等間隔に5本取り付け、有効ボードを打ち付けていった。
アジャスターは検索するとラブリコやディアウォールが有名どころだが、カインズホームのkumimokuがシンプルかつ安価だったのでこれに決めた。
有孔ボードにロールカーテンを設置する
有孔ボードをつけたら丁度良い高さにロールカーテンを設置する。ロールカーテンだけつけると違和感があるので、上に棚板を作った。
ロールカーテンだけでなく小物や観葉植物などを飾れるので見た目も良く使い勝手がいい。
何より自宅で1番長くいる書斎の、1番長く目にするデスク正面なので好きなものを置いておけるだけで気分が良い。
液晶ディスプレイにはモニターアームがおすすめ
ロールカーテンを広げる際にデスク上を片付けるのはもちろんだが、液晶ディスプレイも邪魔になってくる。簡単にどかせるようにモニターアームを使うと便利だ。
筆者が使用しているのはグリーンハウスのクランプ式ガススプリング液晶ディスプレイアームGH-AMCS01。上記の写真のように横に移動させるだけでスペースを確保できる。ガススプリング式なので片手で簡単に動かすことができるのでおすすめだ。
俯瞰撮影用にアームを付けてみた
俯瞰撮影用の三脚だと都度用意しなくてはいけないので、デスク脇にアームを設置しカメラを固定出来るようにした。
サブカメラを固定したままにしておけば、すぐに俯瞰撮影が可能だ。
LEDライトも据え置きに
角にスタンドを立ててLEDライトを据え置きにしておくようにした。LEDライトはGodox ML60を使用している。コンセントで給電のほかバッテリーを使ってワイヤレスでも使用可能。手持ちやミニスタンドを使用して使うこともできるので1台あると何かと便利。そして何より静音なのが室内撮影では助かる。
今までは傘を使っていたがスペース的に難しかったので、コンパクトなディフューザーに変更した。ただしもう少し光をやわらかくしたいのでここはまだ改善の余地がある。
リモートワーク環境構築まとめ
今回は書斎と撮影スタジオを両立させるために行ったDIYの工程を紹介した。
・すぐに撮影できる
・必要な作業がデスク上で完結する
・大きい製品は撮影しにくい
・床からデスク上に変わったので俯瞰撮影のときに高さが必要
デスクに収まるように作ったので撮影スペースの広さは狭くなったがガジェット系の物撮りには問題ない。それよりも撮影するための準備と片付けにかけていた時間の削減が出来たことに満足している。
自分の趣味に囲まれた空間である書斎が、今回のDIYで一段と好きになった。
同じように撮影の手間を省きたい、限られた空間を有効活用したいと考えている方に参考にしてもらえたら幸いだ。