電車でも街中でもイヤホンやヘッドホンをつけている人が多くなりましたよね。
音楽のデジタル配信、スマホの普及によって10年前と比べてプレイヤーで音楽を聴くスタイルが広まっているように感じます。
電量販店とか雑貨屋さんでも色々な種類のイヤホンとヘッドホンがあるけど何が違うんだろう…と思いながら価格やデザインだけで選んでいませんか?
価格もデザインも重要です!でも構造の違い一つで音質や使いやすさが変わってくるので、せっかくならこだわったほうが音楽をもっと楽しめると思います!なので選び方をご紹介!
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イヤホンの種類 (形状編)
カナル型
耳栓のような形をしているイヤーピースを耳に押し込むようにして装着します。カナル型のメリットは遮音性が高いこと。音漏れが少ないので人が集まる電車など屋外での使用が多い方に好まれます。外の音も気になりにくいので音楽に集中しやすい環境を作りやすいです。
デメリットは遮音性の高さが逆に外の音も遮ってしまうので、出先で聴いていると気づかず車が多い場所等では注意が必要です。また、耳に押し込むようにするため長時間の使用では耳が疲れてしまうこともあります。
インナーイヤー型
インイヤー・オープンエアーと呼ばれることもあります。
iPhoneをお使いの方は、iPhoneに付属されているイヤホンの形と言ったほうがわかりやすいかもしれません。
インナーイヤー型はイヤホンを耳介にひっかけるように装着します。サイズはカナル型よりやや大きめです。カナル型のデメリットとして挙げた耳が疲れてしまうこともありません。付け心地も音質も開放的なところがインナーイヤー型のメリットです。遮音性が低いので周りの音も聞こえるので比較的安全ですね。
デメリットとしては、音漏れが気になるところです。電車でたまに聴こえるシャカシャカした音はインナーイヤー型で出てしまうのはやむを得ない部分です。昔はインナーイヤー型がイヤホンの定番でしたが、段々カナル型が台頭してきたのもここが理由です。
とはいえ、音量や場所に気をつければ問題ないですし、Appleが採用し続けている形ということはそれだけの需要・価値がインイヤー型にもあるということですね。
耳掛け型
一見するとイヤホンというよりヘッドホンに近いような印象を持ちますが、イヤホンに分類されます。イヤホンに付いたイヤーハンガーを耳にかけてイヤホンを固定して装着します。ヘッドホンだと聴いているときは良いけれど、持ち運ぶにはかさばってしまいますよね。でもイヤホンだとインイヤー型でもずっと聴いていると耳が痛くなってしまうという方も少なくありません。そういう方におすすめなイヤホンです。
上記の2種と比較すると使用しているユーザーは少ないという印象です。なので、他の人と差別化したい方にもおすすめです。
イヤホンの種類 (構造編)
イヤホンはいくつかの部品で組み合わされて作られていますが、その中に「ドライバー」というものがあります。簡単にいうとイヤホンの中にあるスピーカーです。イヤホンはオーディオ機器から出力された電気の信号を空気の振動に変換することで「音」としてみなさんの耳に届きます。
このドライバが、イヤホンの音を形成するうえで重要な役割を果たしているわけですね。なので、ここの良し悪しが音に直結するわけです。
ここではこのドライバーの種類について説明します。
ダイナミック型ドライバ
一般的に販売されているイヤホンでもっともポピュラーなものでは「ダイナミック型ドライバ」と呼ばれるドライバがあります。これは低音が力強くハイパワーなことが特徴です。このドライバ一つで基本的にはすべての再生周波数帯域を支えられるので、低価格帯のイヤホンでは大半がこのダイナミック型ドライバを搭載しています。
バランスドアーマチュア型ドライバ
よくBA型と略されているので、こちらの表記だったら見たことあるという方も多いのではないでしょうか。バランスドアーマチュアって言いにくい…。
今ではダイナミックとBAの2種類がイヤホンのドライバとして台頭していますが、バランスドアーマチュアって元々は補聴器で使われていたみたいです。その背景もあるので、バランスドアーマチュアは非常に解像度が高く、音の輪郭がはっきりしていることが特徴です。ボーカル表現が聞き取りやすい印象があります。
複合型ドライバ
ダイナミックとバランスドアーマチュアの2種類を簡単に説明しましたが、それぞれの特徴はどっちが勝っているというものではなく、それぞれの良さがあり選ぶのは本当にその人の好みによるものです。そして、この2種類が1個のドライバに複数個入っているモデルも存在します。
大手メーカーの高額イヤホンが多かったですが、最近では中華イヤホンでも同じスペックで低価格なものが多いためオーディオファン内でも好評なようです。
ヘッドホンの種類
一般的に、大きいスピーカーで大音量にして音楽を聴くことは一部の環境を除いては中々難しいのではないでしょうか。そんな状況でヘッドホンは音楽を大音量・大迫力で楽しむために必要なアイテムです。
外で音楽を聴くときにはイヤホン、自宅や室内で音楽や映画を楽しむときにはヘッドホンといった住み分けがイメージしやすいですが、ヘッドホンを使って外で音楽を聴く方も多いようです。最近ではファッションとしても取り上げられたりしてますしね。
そんなヘッドホンはいくつか種類が存在しますが、今回はイヤーパッドの違いをメインにご紹介します。
オーバーイヤー型
イヤーパッドが耳を覆うタイプのことをオーバーイヤーヘッドホンと呼びます。耳を覆っているので、非常に装着感が安定していて長時間聴いていても疲れにくいヘッドホンとなっています。また遮音性も高いので音漏れが少なく、外からの音も入りにくいことが特徴です。イヤホンでいうカナル型と同じようなイメージですね。
オンイヤー型
耳を覆うのではなく、耳に乗せるように装着するタイプのヘッドホンです。オーバーイヤー型と比べコンパクトな形状のヘッドホンが多く持ち運びが便利なことが特徴です。ただ、耳に乗せるので耳を押している感覚が強く長時間使用していると疲れてくる、痛くなってくるといったことがあります。
イヤホン・ヘッドホンの基本知識まとめ
イヤホン
・イヤホンの形状は「カナル型」「インナーイヤー型」「耳掛け型」の3種類
・定番はカナル型だけど付け心地など好みで選んでOK
ヘッドホン
・ヘッドホンの形状は「オーバーイヤー型」「オンイヤー型」の2種類
・音質を重視するならオーバーイヤー型(でも大きいから持ち運びは△)
価格とデザインも大事ですが、自分の使うシーンをイメージしたときに満足できるイヤホン・ヘッドホンを選んでだほうがいいと思います。選択肢の一つの参考になればうれしいです!